Webサイトのリニューアルや新規作成の時に必ず考えないといけないのはユーザビリティの観点を考慮したサイト設計です。
UIUX設計をしっかりと行っておかないと、SEOの評価や再訪問の確率にも影響してきます。
でも、ユーザーの使いやすいサイトってどんなサイト?迷う方も多いかもしれません。
そんなときはベンチマークとなる参考サイトを探すことが問題解決の近道ですが、効率よく参考サイトを探すなら今回紹介するWebユーザビリティランキングを見ることで大体解決できます!
参考サイト探しに時間をかけていませんか?
サイトの企画をするときや新しいコンテンツを作るときサイトのデザインする時など、どうしてもゼロから新しいクリエイティブを生み出すのは至難の業です。
僕の経験上、必ずベンチマークとなる参考サイトを探し出し、そのサイトの良いところ・悪いところを分析したうえで自社・自分のサイトに当てはめてクリエイティブを作っていきます。
ただし、この参考サイト探しってドツボにハマると長時間かけて色々な参考サイトを見てしまうんですよね。結果、どのサイトが良いのか決めきれず時間だけが経っていく・・・。
そんなことになると制作着手が遅れていってしまいます。
実際参考サイト探しは30分あれば十分で、一流のクリエイターは参考サイト探しはするけども時間はかけません。
審美眼が高いとか、慣れやセンスも影響してきますが、30分と決めて参考サイト探しをしているようです。
とはいえ、慣れないひとや初心者の方もいるでしょう。そんな方でも誰でも効率よく参考サイトを探す方法があります。
Webユーザビリティランキングを見ればトレンドが分かる
トライベック研究所が運営している「Webユーザビリティランキング」というサイトがあります。
このサイトは「あなたのWebサイト、本当にユーザー想いですか?」をテーマに様々なサイトの分析を行って定量的にスコアを出して使いやすいサイトをランキング化して掲載しています。
近年ではモバイルファーストでサイト構成を考える時代になってきました。長いことサイト運用をされてきた方は中々モバイルファーストに頭を切り替えることが難しいのが現状です。
そんな風潮の中でも当サイトはスマートフォンサイトに絞ったランキング掲載をしていたり、業界別でランキングを見ることが出来るので非常に使いやすいです。
ユーザビリティアナリストが行うヒューリスティック分析で信頼度は高め
一体だれがどのようにしてサイトの評価を付けているの?と思う方もいるかもしれません。
どこかの誰かが主観でつけたランキングだとあまり参考にならないこともあります。
ですがWebユーザビリティランキングであれば、サイトを評価するに当たって5つの評価軸と65の評価項目から詳細に分析を実施しています。
下記、5つの評価軸について引用紹介です。
5つの評価軸
A.アクセス性(全7評価項目)
ユーザーのアクセスしようとする意志を妨げてはならない。
サイトの目的を達成するためには、まずは多くのユーザーから快適にアクセスしてもらうことを考慮する必要があります。検索エンジン対応、ブックマークへの配慮など多様な視点から評価を行います。
B.サイト全体の明快性(全12評価項目)
忙しい中アクセスしてくれたお客様に対し、瞬時にサイト内容を伝えられなければならない。
忙しい中アクセスしてくれたユーザーに対して、トップページを中心にサイトの内容について端的に伝えることが重要です。最適なトップページのあり方やサイト全体の統一感などのユーザビリティに大きな影響を与える重要な項目を判定します。
C.ナビゲーションの使いやすさ(全20評価項目)
サイト上での自由な移動を妨げてはならない。
サイト内の快適な移動は5つの評価軸の中でも、最もユーザビリティに影響を与える要素の一つです。共通ナビゲーション、ページ内リンク、検索機能などあらゆる角度からナビゲーションの適切性を判定します。また、スマートフォン特有の回遊性やアプリ遷移にも配慮しています。
D.コンテンツの適切性(全11評価項目)
読みにくかったり無意味なコンテンツで負荷をかけてはならない。
画面の大きさの制約があるスマートフォンでは読みやすさへの配慮がPCサイト以上に重要です。フォントの適切性、ページ見出し、掲載内容の充足性から詳細情報の得やすさを判定します。また、この評価軸では映像コンテンツの使用の適切性についても併せて診断します。
E.ヘルプ・安全性(全15評価項目)
ユーザーのかかえる疑問や問題を適切に解決でき、安心して利用できなければならない。
ユーザーのかかえる疑問や問題を適切に解決でき、安心して利用できる環境を提供することが重要です。ヘルプやFAQなどのサポートコンテンツの適切性や、スマートフォンによる情報入力時の配慮など、多様な角度から判定します。
ユーザビリティ評価手順
ユーザビリティアナリストが、3人1組のチームによって評価対象のWebサイトを100点満点で評価します。評価・分析にあたっては、ユーザビリティアナリスト個人の主観的な判断、偏見による評価を除くため、3人以上のアナリストによるクロス評価を実施します。さらに診断グループごとの評価レベルの維持、是正のためのブリーフィングを定期的に行うことで判定基準の品質の統一化を図ります。
このような評価手法は、一般的なユーザビリティ評価手法である「ヒューリスティック評価法(※)」でも用いられ、ユーザビリティの問題点の発見のための非常に効果的な手法とされています。
引用:http://brand.tribeck.jp/research_service/usability_communications/sp_method.html
評価軸のテーマがしっかりしているので評価の品質は担保されていると思います。
ランキング10位まではチェックしよう
ランキングはせめて10位くらいまではしっかり見るようにしましょう。
ランキング上位になってくると業界が偏っていることもありますし、評価軸別でサイトを閲覧することであたらしい気づきを得ることが出来ます。
例えば「Webユーザビリティランキング2018 スマートフォンサイト編」でランキング一位のNTTドコモのサイトは「C軸:ナビゲーションの使いやすさ」「D軸:コンテンツの適切性」の評価がダントツで高いですね。
その理由はなぜだろう?と考えたときに、ドコモの場合はユーザーへの問題解決コンテンツがTOPページを網羅していますよね。
ナビゲーションもユーザーが抱える各問題の切り口別に用意されているのでユーザビリティが高いと言えるのでは?という判断が出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ユーザビリティはサイト構築・運営に当たってずっとついてくる課題です。
使いやすいサイトとは何だろう?と迷った時には参考サイト探しにあまり時間をかけることなく、定量的に使いやすいサイトをスコア化しているユーザービリティランキングを参考にするとよいです!
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